都内、午前10時ごろ地下鉄にて移動しました。コロナ前の時期と比べると格段に乗客が少ないですが、混雑していないと表すのも適切ではなく少なくとも座席はすべて埋まり立ったまま乗車する状況も発生していました。
しかしながら駅を出て一般的にビジネス街と言われる辺りを移動すると、こちらは明らかに人影がまばらです。電車内という限定的な空間からより広い場所へ移動すると顕著に人足が減っていることがわかり恐らくテレワークなどが相当浸透しているのだろうと感じます。家電量販店では家庭用プリンターがどこも在庫切れとなっています。加えて日本ではこのようなテレワークの導入を「IT補助」という枠で支援する枠組みもあり6か月前とは就業環境が様変わりしている様子を目の当たりにしました。
業態によっては現場が重要ということもあるでしょうが、大手企業が各社オフィスを縮小、移転しテレワークの併用を行ってコストカットを進めているそうです。一方で我々がフィリピンで感じるテレワーク導入の弊害は何のでしょうか?いくつか列記してみたいと思います。
・従業員の自宅にネット環境が無い、または脆弱
・PCなどのデバイスを持ち合わせない従業員がほとんど
・全ての従業員にPCを支給できるほど会社にノートパソコンがない
・オンラインのセキュリティ
・勤怠管理
・勤務評価
・そもそもPCの使い方がわからない
不動産業なので必ずしもすべての従業員がオフィスワークではなく、その場合はそもそもテレワーク対象外です。自宅に通信環境がなく、携帯電話などでの接続も脆弱であれば非常にデバイスがあってもそもそも不可能ですし、フィリピン人の勤怠管理をテレワークで行うとするとそっちの方が労力とられそうなイメージでしょうか…?日本の家電量販店からプリンターやウェブ会議用のカメラが在庫切れになっているようですが、これは中にはテレワーク環境整備のため個人で購入されている方もいると思います。日本人の就業感とはそのような印象があります。フィリピン人にはそのあたりの真面目さは残念ながらないようです…日本人特有かもしれませんね。
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