オーナー様各位
いつもお世話になっております。
81Property Management の江副です。
本日も隔離措置の続くフィリピンの様子をお知らせいたします。まず初めに本日の感染者数ですが陽性感染者数70764名、死亡者数1873名、回復者数23281名となっています。1日の感染数は1951名を記録いたしました。連日、1500~2000名近い感染者数を記録しています。
それでは本日もいくつかニュースをピックアップしてみたいと思います。
【Metro Manila】
- 外国人入国、永住ビザ保有者のみ
近ごろ注目されている外国人入国受け入れのニュースですが徐々に詳細が判明してきています。在フィリピン日本大使館によりますと、13a 13bといった永住権ビザや配偶者がフィリピン人の永住権保有者が主な対象で、日本人を含む多くの外国人就労者が保有している9g ビザは対象外の様です。その他、隔離施設の事前予約や到着空港と渡航日の受け入れ能力に応じたものであることなどと記載あります。仮に渡航した際にその日の入国制限数を超えていた場合どのような対処がなされるのかなどその辺りは明確になっておりません。
- 外食各社、出店計画見直し
各大手外食産業は2020年のチェーン店出店予定の見直しを余儀なくされているようです。米ピザチェーンのシェーキーズでは年初38店舗の出店予定であったところ既存完了済の1店舗のみとする予定に変更しました。またマクドナルドや地場最大手のジョリビーも今年の設備投資予定を大幅に見直しています。外食産業は6月中旬ごろよりマニラ首都圏で30%程度の営業再開が認められたものの、実際にはコロナウイルスへの市中感染を嫌って15%程度しか客足が回復していない様子です。
- 医療体制の見直し必須
フィリピン国内、特に政府系の病院ではその管理体制が劣悪であるとされ、感染対策が不十分であることが指摘されています。実際、フィリピンは感染者に占める医療従事者の割合が2割にも達するといわれており、他国に比べ高い水準です。病院内の環境に問題があると指摘されており感染拡大が収まらない一因とされています。
- 在フィリピン大使館で感染者
マニラ首都圏パサイ市にある在フィリピン日本大使館に勤務する日本人職員の一人がPCR検査の結果、陽性と診断され自宅療養していることが報じられました。陽性感染者は無症状で他の職員や来館者との接触はないとされています。大使館では今後も邦人保護などの通常業務を行っていけるよう対策を講じると発表しています。
- 大統領、クラス授業再開を承認
フィリピンのドテルテ大統領はコロナウイルスの感染が低リスクであると認定されている地域に限り教室でのクラスを再開することを承認しました。現在MGCQより下のレベルにある地方地域が該当するものと思われます。大統領は当初ワクチンの開発が世界的に完了するまでは学校を再開することはないと発表していました。
【Cebu Mactan】
- セブ州、外出制限緩和
セブ市やラプラプ市等の一部の感染強化エリアを除く多くのセブ州の地域は現在、MGCQという最も軽いクラスのロックダウンを行っておりますがそれらの地域では現行の夜間外出禁止令が緩和されるようです。現在のMGCQエリアでは午後10時から午前5時とされていますが、午後11時または0時までに軽減されることとなります。また飲食店の運営も現行の50%までの運営から75%までに緩和される見込みです。
- 失業労働者、政府へ保証を訴えデモ
ラプラプ市とマンダウエ市ではコロナ対策のため勤め先の企業から解雇された失業者が結託し、労働雇用省と社会福祉省に現金給付PHP10,000を求めるデモを開催したそうです。内容は非常に攻撃的でアグレッシブな内容であったと報じられています。ECQ実施中に支給された現金給付PHP8000は不十分であると訴え、さらなる給付を求めるほか職業創成も訴えているそうです。
- 派遣団、セブ市内のさらなる部分的ロックダウンを決定
感染拡大が止まらないセブ市ですが、中央政府から特別指定で派遣されている環境省などの派遣団は、さらなる感染対策の一環としてより細かい地域エリアでのロックダウンを決行していくようです。対象となるバランガイは全部で21にも及びます。
本日は以上となります。ロックダウンを4つに分類し厳格に管理していた政府ですが、ここにきて分類の無味化が進んでいる印象です。ロックダウンと言いつつビジネスが許可されるエリア、緩和と言いつつ部分的なハードロックダウンを行うエリア、分類の明確化がなくなり市民の間で混乱が広まっています。またその結果、これまでの3~5月の3か月も犠牲にして行ったロックダウンが無意味であったことを露呈しています。感染数はとどまることなく先の見えない戦いと化しています。
Part.63 18万人医療機関パンクのフィリピンと増加始まった日本
Part.62 加速するフィリピンと熱帯びる日本
Part.61 治療者13万人成す術なしフィリピンと宣言解除で増加日本