June 14, 2024

デイリーアップデート Vol. 115 8月5日

本日も隔離措置の続くフィリピンの様子をお知らせいたします。まず初めに本日の感染者数ですが陽性感染者数115980名、死亡者数2123名、回復者数66270名となっています。1日の感染報告数は3462名で昨日よりは半減ですが、それでも多くの感染が報告されています。特に首都圏ではこの3462名のうち2434名と大多数を占めています。また医療現場はICU稼働率77%、コロナ用一般病床の稼働率86%と保健省より発表されています。

それでは本日もいくつかのニュースをピックアップしてみたいと思います。

 

【Metro Manila】

  • 逆境の中の追い風、郊外南部の産業型不動産

厳しい経済市況が続き、主要な経済指標は軒並み前期比で大幅な下落、また失業率なども過去に類を見ない結果が出始めているフィリピン国内ですが、コロナウイルスの影響で長引くロックダウンがもたらした新た需要もあるようです。本来、工場の集積地として有名で経済特区にも指定されている南部の工場地帯で大型倉庫などの需要が高まっているようです。追い風となっているのは外出制限を背景として、オンライン通販が大きく注目されたことにあります。3月から始まったロックダウンで特に規制の厳しかった3月~5月においては食料品や医療品の購入で、一世帯から一人のみ外出可能、しかもスーパーに行くも入場制限のため外で2時間ほど待たされるといった状況が続いたため、ネット販売に注目が集まるのは必然ともいえます。多くのEコマースなどの企業は南部の倉庫に物流の拠点を置き、政府も外資企業の誘致に力を入れていくことになりそうです。

 

  • 地場航空3社、国内線の運休

フィリピン国内の大手航空3社は8月4日から厳格化が決まったマニラ首都圏の状況を鑑みて、マニラ発着の国内線を全て運休することを発表しました。一方で国際線は各社運航継続を発表しています。しかしながら入国者へのPCR検査を滞りなく実施していくため一部の路線で到着先をセブまたはクラーク国際空港に変更し、PCRの結果、陰性が判定された場合に限り24~48時間以内にマニラ行の便を手配する流れとなります。

 

  •  労働者への補償要求 労働組合

フィリピン労働組合は政府に対し、8月4日からのロックダウンの厳格化により首都圏にいる数百万の労働者が飢餓に直面する可能性を示唆、政府に労組と協議の上、補助金の交付を制定するよう求めました。さらに強硬派労組はロックダウンの厳格化が

1日前の3日に発表されたことを厳しく非難し、パニックがコントロールできなくなると政府を批判しました。

 

  • 海外からの送金20%減予想 アジア開発銀行

アジア開発銀行(ADB)予想によると、今年の海外からの送金額は最大で20.2%減少する見込みがあると発表しました。コロナウイルス流行による世界的な景気後退が、各国で働くフィリピン人に影響を及ぼし多くの失業者や収入減を生んでいます。

 

【Cebu Mactan】

  • セブ市 各種業態で運営再開

セブ市では8月1日からのGCQを皮切りに、多くの業態で再稼働への試みが始まっています。GCQ下で30%まで運営が許可される美容室、床屋では早速、ガイドラインに沿った運営を行うための準備が始まっているようです。その他、フードサプライ(スーパーなど)は最大で午後11時まで運営可能、デリバリーサービスは深夜1時まで可能など各種制限の緩和が行われており各業者が対応に追われています。

 

  • セブ市貯金 ワクチン購入に向けて

セブ市市長は会見で財源の貯蓄を行い、来るワクチンの開発に成功した際にいち早く域内でワクチンの取得ができるよう準備を進める方針を発表しました。これは先日、大統領が中国との交渉で同国がワクチン開発に成功した場合に優先的に購入できるよう合意したという発表を受けてのことでもあります。ワクチンは富裕層のみでなく、貧困層にも十分に行き届くように準備を進める方針の様です。

 

  • 従来型ジープニーの運行再開に向けて

セブ市では8月1日より30の路線で従来型のジープニー運行再開が発表されていますが、実際に再開の許可を得た運転手はまだいないようです。陸運局は既に多くのジープニーが検査を完了しており、それらの運転手は間もなく運転許可証を手にするだろうことを示唆しています。各ドライバーは運転再開に向け設備投資ともいえる車両内部の仕切り設置や運賃回収箱の設置などを行っています。

 

本日は以上となります。コロナ特需ともいうべきオンライン業界の影響を受け一部の不動産が稼働を高めているという発表がありました。首都圏南部にはもともと工場が多いためそれらが利用できるウェアハウスを貸し出しているオーナーも多くいます。個人的に海外生活は7年目となりますが、正直これまでフィリピンでオンラインショッピングをする機会はほとんどありませんでした。商品のクオリティや配達に不安があったからです。しかしこのコロナの折にやはり必要に駆られてサプリメントなどを注文してみましたが、なかなかしっかりと配達してくれるものです。購入する商品や地域にもよりますが、使い勝手はかなり向上されてきました。一方でそれらはあくまで特需的な需要であり、フィリピンの主要な資金源である海外からの送金が減少したり、航空業界の不況などやはり大きなダメージが隠せません。