October 3, 2023

デイリーアップデート Vol. 130 9月7日

本日も隔離措置の続くフィリピンの様子をお知らせいたします。まず初めに本日の感染者数ですが累計感染者数238,727名、累計死亡者数3,890名、累計回復者数184,906名となっています。1日の新規感染数は1,383名でアクティブケースは49,931名です。さすがに1日の感染数が減ってきた印象があります。また病床の稼働率もマニラ首都圏では7月から軒並み70%以上であったところが、近ごろでは70%を切る数値となってきたようです。

フィリピンの1週間をアップデートするSAMURAI DOJOの18回目を撮影しましたのでこちらもどうぞ

https://youtu.be/i4DAOXmiPDM

 

それでは本日もいくつかのニュースをピックアップしてみたいとおもいます。

 

【Metro Manila】

  • 7月の国際総合収支黒字 97%減少

中央銀行は毎月発表している純外貨準備高の変動から算出した国際総合収支(BOP)の推計速報値を発表しました。それによりますと7月のBOPは前年同期比96.8%減少の800万米ドル黒字となりました。この結果、年初7か月のBOPは前年比18.2%減少の41億1700万米ドルとなっています。

 

  • 国内航空便利用者 61%減少

民間航空委員会の発表によりますと、今年年初の6か月間で国内の航空便利用者は前年同期比61%減少の599万人だったそうです。3月からコロナ対策でほとんどの航空便が欠航となったことが大きく影響しています。599万人のうち、大多数の590万人は1から3月のロックダウン開始前の利用者で、ロックダウン以後は11万8727名程度の利用数に留まっています。

 

  • フィルヘルス不正 約1500億ペソ

フィリピンの国民皆保険制度であり、政府から運営を委託されているフィルヘルスでは汚職により約1500億ペソが不正に取り扱われている事件が連日注目を集めております。汚職対策のため就任した新長官も実情のあまりのひどさに対処しきれず辞任を表明しているようです。

 

【Cebu Mactan】

  • ラプラプ市 公共ビーチの利用に警告

ラプラプ市警察は公共ビーチの利用がラプラプ市民のみに限定されることを強調し、今後管理の強化を行うようです。ラプラプ市は9月からMGCQというロックダウンの緩和となり、より近隣市町村との行き来が容易になっています。それに際し、多くの他の市民がラプラプで有名な公共ビーチに来場することを懸念しています。各都市の公共ビーチは健康維持の運動目的でその市民が利用することは許されていますが、他の市町村からの来場は現在も許可されていないようです。

 

  • 新規感染数平準化 中央ビサヤ地方

中央ビサヤ地方の保健省は既に新規感染数に関する数値において、良い結果が見えていると発表し新規ケースが平準化していることを報告しました。会議の中では新規感染数や回復者数のみでなく、重症例の推移も報告されその効果が数値に表れていることを強調しています。

 

  • 従来型ジープニー さらに復活

地方交通局はセブ市内においてさらに多くの従来型ジープニーの運行を再開してく方針を発表しました。今週中におよそ75台のジープニーなどが再開する見通しです。またそのうちのいくつかの路線はセブ州内の2大都市であるセブ市とマンダウエ市を往復する路線で、これでさらなる人の行き来が可能になります。

 

本日は以上となります。599万人いた1~6月の国内線利用者のうち、590万人近くがロックダウン前のみの利用者であるということは驚きです。逆にロックダウンさえなければどれほどの人の交流が発生していたのか、想像すると残念で仕方ありません。各種緩和の方向性が進むセブですが、ビーチの利用者数の制限などその本質が疑われるようなものも依然多くあります。開放的なビーチで、しかも現在の様なご時世、人々が海に押し寄せて鮨詰め状態もないでしょうし、感染対策としての必要性の見直しも同時に行ってほしいところです。