October 1, 2023

デイリーアップデート Vol. 131 9月8日

本日も隔離措置の続くフィリピンの様子をお知らせいたします。まず初めに本日の感染者数ですが累計感染者数241,987名、累計死亡者数3,916名、累計回復者数185,178名となっています。1日の新規感染数は3,281名でアクティブケースは52,893名です。

 

日本の感染数を見てみますと累計感染者数72,316名、累計死亡者数1,379名、退院患者数63,205名となっています。1日の新規感染数は294名でアクティブケースは7,732名です。東京都内は合計170名の新規陽性数だったようです。また年代は幅広く10歳未満から100歳以上までまんべんなく広がっています。日本国内でコロナの影響で倒産した企業、個人事業主は全国で500件に及ぶそうです。そのうち東京都では123件で業種別では飲食業が最大となります。

 

それでは本日もいくつかのニュースをピックアップしてみたいと思います。

 

【Metro Manila】

  • コロナ感染 下降方向 実効再生産数

マニラ首都圏における新規感染数が今月1週目より下降に転じていたことがわかりました。6月初めにロックダウンを緩和後、感染に歯止めが利かなくなり一時は再び強化するなどの動きがありましたが、その際の動きが功を奏している可能性があるようです。ただし、マニラ首都圏では8月中旬から再度ロックダウン緩和に踏み切っており、予断は許されません。下降に転じていると思われる大きな要因は1人が何人に感染させるかを表す実効再生産数で、この数値が2月以来初めて1.0を下回っています。同数値はロックダウンが最も厳しく行われていた5月ごろで1.1まで下がっていましたが、その後、6月から緩和の方向に動くと一気に上昇し、1.75~1.80にまで上昇していました。

 

  • 大使館職員感染

在フィリピン日本大使館に在職中の職員からコロナウイルスへの感染が報告されていることが発表されました。当該職員の容体は安定しており、命に別状はないようです。また在留邦人や来館者との濃厚接触はないと確認されています。

 

  • 保健省 米製薬会社との会談 継続的

フィリピン保健省は税製薬大手のファイザーやモデルナなど新型コロナワクチン開発企業との継続な会談に徹しているようです。その他、中国とはワクチン開発後の優先的な導入約束を取り付けるほか、ロシア製のワクチン開発の協力にも乗り出しています。日本の抗インフルエンザ薬アビガンの治験にも参加しており、積極的な協力姿勢を見せることで先進各国がワクチン開発に成功した際にいち早く、導入を取り入れたい狙いがあると思われます。

 

  • フィリピンエアー 人員削減35%

フィリピンエアラインは10月以降に希望退職または解雇にて従業員の35%を削減する方針を発表しました。同社は既に3月に300名の人員整理を行っていますが、これに引き続いての人員削減となります。同社の従業員は約5000~6000名いるとみられており、そのうちの1750~2100名相当が今回の人員整理に該当するようです。持ち株会社のPALホールディングスは2020年1~6月期の連結決算で209億3,230億ペソの赤字を報告しています。

 

本日は以上となります。セブのニュースはお休み、というよりも本当にコロナ関連のトピックが減っているような気がします。全国的に見ますとまだまだ連日、2000~3000名近い陽性報告数があり、他国と比べて非常に悪い結果ではありますが、その中でも感染数に関する明るい話題が少しずつ聞こえてきます。これからはこの間に受けた経済的ダメージがさらに表面化し、解雇、失業率、経済成長率、不動産売買といった指標に表れてくるのかもしれません。