本日も隔離措置の続くここフィリピンより最新の情報をお知らせいたします。まず初めに本日の感染者数ですが陽性感染者数40336名、死亡者数1280名、回復者数11073名となっています。昨日の低増加から一転、1日に1531名の感染が報告されたこととなります。なお昨日時点で東南アジア域内では、インドネシアの59394名、シンガポールの44310名に次ぐ第3位の感染者数となります。また死亡率は域内2位の3.3%でこちらはインドネシアに次ぐ高さとなっています。
【Metro Manila】
- 国内30の空港でフライト再開の見込み
民間航空局は30の地方自治体が各々の地方空港に対し運営の許可を行ったことを発表しました。一方で19の空港では各地方自治体が運営再開の許可を出しておらず、依然として航空便の再開を見合わせています。運営を再開した各空港ですが、それぞれの地方自治体が来訪者に対し異なる制限や必要書類を課しており、一貫した対応がなく多くの混乱や急な欠便を引き起こす原因となっています。
- 通勤鉄道MRT3号線、車両減少
マニラ首都圏内の主要な交通手段の一つであるMRT3号線では今後、運行本数を1日に10本ずつ程減らしていく計画の様です。現在の制限下で1日16~19本の運行を行っていますが、それを10~12本程度まで減少させる見込みです。1700名の従業員のうち127名の陽性感染者が発覚したことが大きな要因の様です。
- 国有資産売却の可能性、ワクチン購入のため
フィリピン政府はかねてから大統領が宣言しているコロナウイルスのワクチン購入のためには国有資産を売却して現金を工面する予定があることを発表いたしました。国家予算の圧迫などが想定されますが、国民の安心感を得ているようです。
- 外国人入国受け入れ要請、商工会議所
フィリピン商工会議所は現在、ロックダウンのため全面的に発給が禁止されている外国人への入国ビザを再開することを要請したようです。主にビジネスでの目的で往来する人を対象に制限を緩和するよう求めています。また航空運送協会も国際線の乗り入れ枠の廃止、ビジネス目的の国際線再運航、観光以外の人へ優先的受け入れ手続き、外国人の呼び込みのため、特定エリアでの観光再開などを求めているそうです。
- 旧式ジープニー運行再開、3日から
陸運局はこれまで感染のリスクが高いとして運行再開が見合されていたジープニーの運行を再開することを発表しました。本日からの再開となりますが、再開には車検を終了したステッカーをもらい陸運局に登録する必要があります。マニラ首都圏で49路線6002台の車両が運行を再開するようです。乗客の店員は50%までとしたうえで、運転手には釣銭台の設置を求めているようです。
- 休業3000社、コロナ影響
労働省は7月1日に今年の年初から合計で3012社が外出制限の影響を受け一時休業を余儀なくされたようです。これにより200社以上の倒産も生じているようです。
【Cebu Mactan】
- セブ国際空港、国際線の運航再開見送る
マクタンセブ国際空港では7月からも臨時便を除く通常の商業便の運航が見送られています。セブ国際空港は国内でも数少ない、空港内でPCR検査を実施できる空港です。全ての入国した乗客はまず感染検査を受け、結果が出るまで指定のホテルで待機することを求められます。なお外国人やOFW以外のフィリピン人は検査費やホテル宿泊費は実費となるようです。
- タリサイ市、1日の感染者数過去最大
セブ市の隣町でセブ市同様に感染のホットスポットになりつつあると警戒されているタリサイ市では、本日1日の感染者数が最大となる35名の陽性感染が報告されました。これでタリサイ氏は合計337名の感染者が報告されたことになります。
- セブ市、新規感染88名
セブ市で本日報告された感染者数は88名で、これで合計感染者数は5824名となりました。死亡者数211名、回復者数3046名となっています。
本日は以上となります。本日は一般的なジープニーが運行を再開するとのことでしたが、実際はMakati界隈で車両が運行する姿を見かけることはありませんでした。恐らく運行再開許可の取得や車両点検などに相当な労力と時間を要していることが推察されます。昨日と打って変わっての感染者拡大で、まだまだ余談が許されません。MRT3号線での従業員感染だけではなく、各行政機関の事務所でも感染が発生しているとのうわさを耳にします。一方でセブ市は昨日、国内の感染者数の半分を占めるほどの新規感染者数でしたが、本日は88名程度で収まりました。感染者数の起伏が激しく、コントロールできていない様が浮き彫りになります。
7月1日からもECQが継続されるセブ市の様子をお伝えする速報動画をリリースしております。ぜひご覧ください。
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