本日も隔離措置の続くここフィリピンより最新の情報をお知らせいたします。まず初めに本日の感染者数ですが陽性感染者数37514名、死亡者数1266名、回復者数10233名となっています。本日回復者数が10000名を超えました。
【Metro Manila】
- マニラロックダウン維持か、本日決定
本日、6月30日に期限を迎えるGCQ一般隔離ですが、その後のフィリピン国内の感染対策に関して本日深夜に政府の対策チームから方針が大統領に提出され、それに基づき、大統領から最終決定がなされます。最終判断を大統領が行うまでわかりませんが、大方の見方でマニラ首都圏は現行の感染対策、すなわちGCQが継続されることが想定されています。
- 必需品購入制限の撤廃
貿易産業省はロックダウン以降制限されていた必需品の購入制限に関し、マスクなど感染対策に密接に関連する4品目を除き制限を撤廃することを発表しました。感染の拡大を受け買いだめを防ぐ目的で実施されていましたが、製品や原材料の供給が十分に安定したと判断したものと思われます。
- 域内国からのビジネス来比許可を検討
観光省は現在、全面的に禁止とされている外国人の入国に関して、ビジネスを目的とした域内近隣諸国からの入国に関して認める可能性を示唆しました。先週行われたアセアン首脳テレビ会議において、3か国が既に域内での外国人入国許可を求めており、国内経済において観光業が大きな割合を占めるフィリピンにとっても緩和に向けた動きが検討されているようです。
- オンラインカジノ、撤退相次ぐ
フィリピンの外資系オンラインカジノ産業POGOでは国税局BIRによる厳しい徴税を理由に撤退する企業が相次いでいるようです。大手では香港上場系のサンシティーグループが撤退を既に表明しており営業免許の返上を通告した他、その他の事業者も相次いで返上を計画しているようです。フィリピン政府はコロナ下で税収強化のため5月より衛生基準順守を条件にオンラインカジノ業界の操業を許可している一方で厳しい徴税を課している現状があります。
【Cebu Mactan】
- 政府対策チーム、セブ市のECQ継続を提言
中央政府の対策チームは本日の大統領とのコロナウイルス対策会議において、明日7月1日からの感染対策で首都圏とは異なり、セブ市を厳しい隔離措置であるECQ下に置くことを提言する意向を既に発表しております。6月にGCQに移行したセブ市ですがその後、多くの地域でクラスターが発生し、現在では49か所でクラスターが発生していると言われており、6月16日より最も厳しいECQに逆戻りしている状況です。
- 対策チーム、セブ市のECQへ苦言
感染拡大が止まらず医療崩壊を噂されるセブ市では、現在2回目となるECQが実施されていますが、対策チームの共同議長を務めるガルベス氏から、1度目のECQは正しく実施されていなかったことが明白であることが指摘されています。今回、100人以上の人員が政府からセブ市に配備され正しくECQが実施されるよう指導が行われているようです。
- セブ市、1日の最大感染者数記録
セブ市では本日6月30日に一日で記録する感染者数としては最大の353名が報告されました。これで今週1週間の平均感染者数は110名となります。これによりセブ市では現在、5494名の感染が報告されたこととなります。
本日は以上となります。マニラ首都圏、セブ州(セブ市)ともに明日7月1日以降の感染対策は原稿を継続するという見込みが強いようです。特にセブ市では先週末辺りから首都圏より多くの人員を投入してECQの徹底にあたる人員配置を行っており、これからまさに本格的にECQが始まるといった雰囲気だろうと思われます。マニラ首都圏では今週より乗り合いタクシーが再開し、また従来式のジープニーも運営再開が噂されていますが、今のところ実際にそれらが行動を走る姿は認められていません。
参考動画
セブ市で感染拡大!現地在住ゲスト登場!医療崩壊??ナースが逃亡!??タイムリミットは48時間!!?? フィリピンの今をウィークリーアップデート!【SAMURAI DOJO】Vol. 8 6月27日
江副
Part.63 18万人医療機関パンクのフィリピンと増加始まった日本
Part.62 加速するフィリピンと熱帯びる日本
Part.61 治療者13万人成す術なしフィリピンと宣言解除で増加日本