October 3, 2023

デイリーアップデートVol. 125 8月26日

本日も隔離措置の続くフィリピンの様子をお知らせいたします。まず初めに本日の感染者数ですが累計感染者数202,361名、累計死亡者数3,137名、累計回復者数133,460名となっています。1日の新規感染数は5,277名でアクティブケースは65,764名です。東南アジアで唯一累計数20万名を突破してしまいました。新規感染数が5000名以上で特にマニラ首都圏では3000名以上が確認されています。

それでは本日もいくつかのニュースをピックアップしてみたいと思います。

【Metro Manila】

  • 21年度予算案 過去最大5兆ペソ

予算管理省は25日に21年度の政府予算案を下院に提出しました。20年度に引き続き4兆ペソ越えの4兆5060億ペソで前年比9.9%増大の過去最大となります。医療体制や社会保障の充実などでコロナウイルス対策に重点を置くようです。

 

  • コロナ対策批判 副大統領

副大統領のロブレド氏は国民への演説の中で、先日可決したコロナ対策第2弾法案では十分な対策費用が確保されていないと指摘しました。加えて具体的な目標や方向性が示せていない現政府は国民のケアを怠っていると指摘し、指導力の欠落を批判しました。国内ではコロナ対策への財源不足が政府から発表される一方で、健康保険公社の汚職問題などが相次いで浮上しています。

 

  • ジプニー再開 1333台

陸運統制委員会は26日から追加で1333台、23路線で運行の再開を認めました。運行に際し委員会から取得したQRコードを車体に貼り、体温検査、マスク、フェイスシールド、ソーシャルディスタンスの確保、定員50%までといった規制が求められます。首都圏およびその郊外では、公共交通機関の必要性がより一層高まっているようです。

【Cebu Mactan】

  • セブ市警察 コロナから解放

セブ市警察署はこの度、感染の疑いのある警察官が全員解放され「Covid free」になったことを発表いたしました。コロナウィルスの流行とそれに伴うロックダウンの対応のための、警察官はいわゆるフロントライナーとして検問所などで日々、感染の危険性と隣り合わせで勤務を続けており、その結果、多くの警察官が感染または疑いが発覚し隔離施設に収容される者が多くいました。現在はセブ市の隔離施設にいる警察官は最後の一人となっており、7日後に問題が無ければ退所する予定の様です。

 

  • セブ市新規感染者 職場での感染が最大

セブ市では新規の感染者が現在では職場で多く発症していることがわかりました。また職場で発症した場合に、そのまま自宅に持ち帰り家族を感染さるケースも増大しています。一方で病院や市場などの公共エリアでは感染例が減少しているようです。

 

  • 自転車の寄付 セブ市

上院議員のピア氏はセブ市に自転車を寄付しました。主に公営病院に勤める医療従事者に対し配られるようです。40以上の自転車が市内の地方自治体に配られるようです。

 

本日は以上となります。マニラ首都圏で発行されるニュース記事でコロナ関連ニュースが減ってきている印象です。決して、感染者が減少しているわけではなく、単に意識が薄れている、毎日2000~5000人もの感染が発覚することが常態化してきているのではないかと心配されます。副大統領が声を上げ、政府を批判しましたが、政府の指導や対策の稚拙さが各国民や事業者に大きな影響をもたらし、結果経済的なダメージが表面化していることは明らかです。政府の対応を冷静に見極め、時には声を上げることも必要だと思います。一方でセブのエリアでは危機的な状況の中でも明るいニュースがみられるようになってきました。