本日もここフィリピンはMetro ManilaとCebuの現状をお伝えしてまいります。
まず本日発表された最も大きなニュースはかつ多くの企業にとって影響を及ぼしかねない
政府・外務省より新規での入国ビザ(観光ビザ、就労ビザ)の発給を一時停止するとの発表がございました。
また日本のようなVisaなしでも観光目的であれば30日間入国できていた国々からも一時、入国を停止するようです。
他方で、外国籍の既存の滞在者(観光ビザ、就労ビザに関わらず)の出国は特に制限がなく、
航空便がある限りは出国可能となるようです。
すなわち就労ビザを持った外国人でも今回、一度出国してしまいますと、
少なくともこの隔離期間中はフィリピン国内に戻ってこれない事態となり、
観光目的の場合は世界中の国からの入国を拒否したこととなります。
これは我々のグループ全社においても非常に大きな発表であります。
ビジネス街・Makati、観光名地・Cebu Mactanと分類するとわかりやすいかと思いますが、
それぞれのエリアで外国人が本当にいろいろな意味で活躍しているのです。
ビジネスを引っ張る経営層や管理者層、
あるいはフィリピンのインバウンドである観光客Vacation Touristが
Enhanced Community Quarantine(拡大隔離措置)により断絶されつつも多少の可能性が残っていたわけですが、
今回のフィリピン政府の決定で完全に世界と断絶された形となります。
その他、Metro Manila、Cebu Mactanでの本日の動きをお知らせいたします。
Metro Manila(Enhanced Community Quarantine:拡大隔離措置中)
Food チェーンのJolibeeグループが医療従事者へ無料で食料給付
Manila 市で16名、夜間外出が見つかり逮捕
アヤラ財閥、営業停止中の従業員支援を約50億円規模で決定
Cebu Mactan(Community Quarantine:隔離措置中)
エリア最大級ショッピングモール「Ayala Mall」営業中止
エリア最大級ショッピングモール「SM City Mall」営業中止
Mactan Area5つ星ホテル「White Sands」営業中止
既に各地域・エリアで相当な行動規制、営業中止が実施されているため、
さすがに大きな動きや発表の数自体は少なくなっている印象ではあります。
しかしながら、Visa給付停止を背景にかなり大規模な企業体(5つ星ホテルや大型モールなど)が営業停止を判断するほど、
内需の縮小が体感できているところでございます。
また、近ごろ気になり始めたのは「治安」でございます。
行動・移動規制が入り、給与や備蓄を消費する生活が始まりますと、元来貯蓄が苦手なフィリピンの方々をはじめ金銭的トラブル、
またそれに派生し、普段はきちんとした職をもち食に困窮することがないはずの労働層までもが、
消耗してくるだろうことが想定されます。
本日も食料調達の意味も込め、自宅から徒歩5分ほどのスーパーへ出向きましたが、
道中では明らかな人の少なさに今後秩序が欠如してくるのではないだろうか?と一抹の不安を感じました。
またあるコンドミニアムでは住民同士が酒に酔って問題を起こしたそうで警察沙汰のトラブルをおこし、
酒類の持ち込みを独自に禁止するなどの対応をしておりました。
感染拡大防止として大胆かつ急激な取り組みを行うフィリピンでございますが、
それらが裏目に出て経済への大幅なダメージや秩序の欠落、事件へと発展しないことを願うばかりです。
最後に上記の現状をもとに明日以降、弊社で予定している取り組みをご報告致します。
なお18日(水曜日)にはオーナー様限定「オーナーズ倶楽部」にてFacebook Liveの配信を行いまして、
我々の口から生の現状をお届けいたしました。
その際の動画は以下のURLよりご視聴いただけますのでまだご覧になれていない方はぜひ一度、ご視聴ください。
FB Live動画
*FBをご利用でまだ弊社の「オーナーズ倶楽部」にご登録いただいていない方は、個別ご連絡くださいませ。
Marufuji HD グループ 今後の動き
今後、さらにFB Liveなどで現地の動きや我々の対応などをご報告
テレワークへの切り替え促進
こちらは日本と異なり住宅での就労環境なども非常に限定的です(一般家庭へのネット環境の整備など)。
ですが、入居者対応や宿泊者対応など可能な限り影響を最小限にすることを目的としており、そのための組織形成を行います。
日々の情報発信
従業員への支援活動、衛生環境の整備
隔離措置開始前に食料備蓄などを社的に行っておりそれらの開放など遠隔にいる従業員とのコミュニケーションも行い、
心労の緩和も図ります。
セブの就業日数の一時的改正
昨日から行っておりますが、19日(木曜日)に社内メモ(社内伝達)を発行し、
事態の解消が認められるまで月曜から金曜までの週5日勤務としました。
以上が、本日の報告事項となります。皆様方も各々、非常に大変な状況にいらっしゃるかと存じますがまずは安全、健康を第一にお過ごしくださいませ。また継続、フィリピンの現状をアップデートしてまいります。
江副
Part.63 18万人医療機関パンクのフィリピンと増加始まった日本
Part.62 加速するフィリピンと熱帯びる日本
Part.61 治療者13万人成す術なしフィリピンと宣言解除で増加日本