October 1, 2023

デイリーアップデート Vol. 106 7月23日

 

本日も隔離措置の続くフィリピンの様子をお知らせいたします。まず初めに本日の感染者数ですが陽性感染者数74390名、死亡者数1871名、回復者数24383名となっています。1日の感染者数は2200名でそのうちマニラ首都圏で1546名、セブ市は246名となっています。

それでは本日もいくつかニュースをピックアップしてみたいと思います。

 

【Metro Manila】

  • アジア開発銀行 ローン追加

フィリピンのマニラ首都圏に拠点を置くアジア開発銀行はフィリピン政府に対し、追加で15億ドルの追加融資をする準備ができていることを発表しました。政府のコロナウイルス対策のサポートと経済活動の再開を後押しする狙いがあります。これが承認されると今年の承認額は42億ドルにも及びます。

 

  • 第2四半期 3%縮小

オックスフォード大のGDP予想インド、東南アジア地域担当は第2四半期のフィリピンのGDPが前年同期比で14.3%縮小したことを発表しました。また通年では6.9%縮小する予想で、これは1985年に記録して以来の低水準です。

 

  • 鉄道各駅で駐輪場の整備

運輸省はマニラ首都圏の主要鉄道路線において無料で利用できる駐輪場の設置を始めると発表しました。新型コロナの対策で自転車利用の需要が高まる中、市民の要望に応えた形となります。フィリピンではコロナ発症前の日常では一般市民が自転車を利用するシーンは少なく、コロナ後の新たな常識として定着する可能性があります。

 

  • 財政赤字 2倍増

財務省の発表によりますとフィリピンの2020年上半期の財政は前年同期比で13.2倍赤字が増加したそうです。3月ごろから始まったコロナウイルス感染対策のための財政出動に対し、ロックダウンの影響による各社営業停止のため税収が大幅に減りその結果が大きく反映されているといえます。

 

  • 飢えを感じた世帯調査

民間調査会社によると過去3か月の間に飢えを感じたことがあると回答した世帯は全体の20.9%におよび前回の16.7%からさらに上昇したそうです。この回答率の高さは約6年ぶりの高水準になります。調査は7月3日~6日の間に全国の18歳以上1555名を対象に行われました。

 

【Cebu Mactan】

  • セブ市 夜間外出禁止緩和

セブ市では本日から夜間の外出禁止令が緩和され現行の夜間10時以降外出禁止から、深夜12時まで外出可能となります。セブ州知事からの行政命令で本日署名されました。これにより主に飲食店などで営業時間が延長され売り上げを伸ばす機会が得られることになります。

 

  • セブ市、マンダウエ市感染者多数

本日国内では2000名以上の感染者数が報告されていますがそのうちセブ市では246名の感染報告があり、隣のマンダウエ市では55名の報告がありました。国内の連日感染者数増大報告ですが、セブエリア主要2都市でも大きく感染が増えております。

 

  • セブ州、観光再開 ジンベイザメ遊泳など

セブ州知事は本日、セブ州内の多くのMGCQエリアに対しそれぞれの地方自治体のプロトコルに従うことで観光業を再開することを許可する行政命令に署名しました。セブ州では州都であるセブ市および近隣の比較的規模の大きいマンダウエ市やラプラプ市では依然としてロックダウンの分類が厳しく、事業再開にも至りませんがその他の多くのエリアは最も分類の低いMGCQに分類されています。州知事は行政命令に署名後、セブ州で特に有名な南部のジンベイザメと遊泳できるオスロブ地区を具体的に上げ、セブ観光の目玉スポットである同地が最も早く再開するのではないかと触れました。

 

  • マンダウエ市、マスク着用違反者にP5000罰金

公共の場でのマスク着用が義務付けられているフィリピン国内ですが、マンダウエ市ではこの度、マスク着用違反者にP5000の罰金が科せられることが決まりました。公共の場でのマスク未着用のみでなく、正しく着用されていない場合も対象となるようです。

 

本日は以上となります。セブ市やセブ州内の各地域では中央政府指定のロックダウンに関わらず州知事権限により部分的な緩和が進んでいるようです。判断の良し悪しは議論の余地がありますが、国策としてのロックダウンの分類はもはや体をなさない形だけのものに成り下がっている傾向が見受けられます。首都圏の方でも各種経済指標やローンが次々にアップデートされており感染の増大よりも経済の方が深刻な問題となりつつある現状が浮き彫りになります。