October 1, 2023

デイリーアップデート Vol. 109 7月28日

本日も隔離措置の続くフィリピンの様子をお知らせいたします。まず初めに本日の感染者数ですが陽性感染者数83673名、死亡者数1947名、回復者数26617名となっています。アクティブケースは55109名です。1日の感染者数は1678名でマニラ首都圏での感染数が最大ですが、その数は698名と昨日までよりはやや少なめです。一方セブ州では100名の感染報告があり昨日よりも大きな増加となります。

ウィークリーアップデートの動画もアップされておりますのでご覧ください

https://youtu.be/cf3q4aWP_aQ

それでは本日もいくつかのニュースをピックアップしたいと思います。

 

【Metro Manila】

  • 大統領 5回目の施政方針演説

ドテルテ大統領は2016年の就任以降5度目となる施政方針演説を実施しました。コロナウイルス対策で打撃を受けた経済に対し、大規模インフラ整備計画を推進し経済を持ち直す方針を表明しています。また議会に対しコロナ対策法第2弾の早期成立を指示するよう要請したうえで、現時点ではコロナ発生前と同じ規模の経済活動を行っていく選択肢はないとし、感染防止と経済再開のバランスをとる必要性を強調しました。

 

  • 大統領府の職員19名が感染確認

フィリピン大統領府は26日に公務にあたる職員の中から19名がコロナウイルスに感染したことを発表しました。広報資料の作成やテレビラジオ番組の制作にあたっていた職員が感染したようです。感染確認直後から1次、2次接触者の検査追跡を実施しその対象者を拡大しています。

 

  • コロナでストレス 世論調査

フィリピンの世論調査機関が25日に発表した調査によると、新型コロナウイルスに「ストレスを感じている」と回答した人が86%にも及びました。前回調査の5月から3ポイント低下したようです。またそのうちで過去3か月に食料不足などから飢えを感じた人は全体の20.9%を占めました。コロナでストレスを「非常に感じる」と回答した地域はマニラ首都圏とビサヤ地方(セブ州など)でともに56%。どちらも外出制限によるロックダウンが長く続いているエリアになります。

 

  • 2000以上のジープニーが運行再開 7月29日から

7月29日以降、数にして2000以上のジープニーが運行を再開する見込みの様です。陸運局は月曜日に従来型の古いジープニーも29日以降運営許可申請を得ずに運行を再開することを認める声明を発表しました。政府はこれまで一貫してジープニーの運行再開に際し、各地方自治体(バランガイなど)からの許可申請を行うよう指導していました。今後は更に活動再開を推進する一方で、政府はジープニー運転手に政府の課した衛生プロトコルの徹底を呼び掛けています。

 

【Cebu Mactan】

  • メディカルテント贈与、フィリピン赤十字

フィリピン赤十字ラプラプ支局ではラプラプ市立病院に対し感染拡大防止、および感染者の治療能力拡大のためのメディカルテントを贈答しました。広いテント内で十分に距離を確保したうえで8つの診察台が並んでいる写真が掲載されました。

 

  • セブ州、帰郷難民18000人を帰郷へ

セブ州エリアにて地元に帰郷できず取り残されているフィリピン人が依然として18000人ほど残されており、旅行エージェントの申請が降りるのを待っている状態が続いているようです。8月1日までにこれらの18000人分の承認が降りるようです。それによりこれらの人々はようやく故郷へ帰ることができるのですが、これだけ多くの人々を安全に帰郷させるには、多くの対策が必要となりセブ市緊急オペレーションチームで対策が検討されています。

 

  • 92のセブ市内の企業が閉鎖を検討

少なくとも92のビジネス経営者がその運営閉鎖を検討しているようです。セブ商工会議所が発表しました。コロナウィルス感染対策で、同エリアで特に長引いているロックダウンに伴い各社長い間営業停止となっていることが、確実に大きなダメージを与えています。セブ商工会議所ではそれらの経営者の判断を尊重しつつも、現在セブ市内で感染者数が確実に減っている事実、また8月1日からロックダウンの分類が緩和され多くの企業で運営が再開される見込みを上げ、もうしばらく辛抱強く様子をうかがってほしいと呼び掛けています。

 

本日は以上となります。東京とマニラ首都圏の1日の感染数の比較で約3倍の差がついています。今週末で7月も終わりまたロックダウン分類の見直しが行われますが、マニラ首都圏ではロックダウンが強化されるのではないかという見方が強いそうです。セブは本日はややぶり返して感染数が多いですがこの1週間ほどで、感染者数の増加が大きくコントロールされている印象です。このセブでの取り組みがフィリピン国内でのモデルケースとなり感染収束の糸口となるよう政府の今後の方針にも期待です。