本日も隔離措置が継続しているここフィリピンから最新の情報を現地の視点を交えながらご報告いたします。
現在報告されているフィリピン国内の感染者数は380人、回復者15名、死亡者25名とのことでございます。
本日3月22日(日曜日)はEnhanced Community Quarantineが開始後、
初の日曜でございました。短時間ではありますが、飲料水の購入のため外出しましたが平日以上に静まり返った印象でほとんどの人が自宅待機に準じている様子です。
夏(乾季)真っ盛りのフィリピンですので日差しだけが強く、サングラスなしでは目を開けるのも辛いほどの快晴でした。
日本では一般的ではありませんが、フィリピンを含む多くの国で水道水は飲料水ではありません。
飲料水は通常、スーパーなどで購入するものです。
料理の際も同様に購入した飲料水を利用するのが一般的です。
ウォーターステーションという設備もあり、水の販売とデリバリーを専属としている商売もあるほどです。
このウォーターステーションも隔離措置期間中の営業停止対象外としてリストされています。
尚、現在メトロマニラへ供給を行っている貯水池(ダム)の水位が下がってきていることが懸念されています。
【Metro Manila】
入国制限、規制対象外職種
入国制限に関して改めて大統領府より発表があり3月22日からの入国制限(ビザ発給停止のため)に関する報告のテレビ中継がありました。
対象外となるのはDiplomatic worker(諸外国の政府関連職員)、夫婦のどちらかがフィリピン人の場合のその子供と外国人の妻または夫です。
また同様に今回の隔離措置の対象外となる業種(医療やフードサプライ、BPOなど)の業務停止延長措置に関する報告もあり、
多くの職種は継続隔離措置対象外として発表されておりましたが、
一部メディア業などは従事する従業員の50%カットなどが新たに発表されていました。
生活困窮者への救済
隔離措置後、約1週間経過し一般のフィリピン人や外国人は徐々に環境に慣れつつあるかと思いますが、
それに伴い生活困窮者、ホームレスやストリートチルドレンに対する社会運動が始まっているようです。
いくつかの記事を散見する機会が増え、例えば、フィリピン人の女優の方がクラウドファンディングで資金を集め、
ホームレスや道端で普段、Taho(フィリピンのおやつ)やアイスクリームなどを露店売りしている人々へ食料の給付活動などを行っているそうです。
Social Distance
感染拡大防止の有効性に関する議論をSNSなどで散見しますが、
その中でSocial Distanceの維持というものがフィリピンでも推奨されております。いくつかの記事によると諸外国でも推進されているそうです。
フィリピンでは隣の人との距離を1メートル以上保つことを推奨(義務?)しており、
例えばコンドミニアムのエレベーターには一度につき5人までの乗車制限、
そして各人の距離を保つように床にテープなどで立ち位置を指定するようなマークが印されています。
先日行った、スーパーマーケットではレジに並ぶ列に各1メートル程度の間隔でこれまた床面にテープでマーキングされていました。利用者もそのマークに従うように列をなしておりました。これらの細かい一つ一つの意識が感染拡大防止につながってほしいと思っております。
【Cebu Mactan】
WORK FROM HOME POLICY
Cebu government(セブ州政府)からの発表でセブ州で営業している全ての企業はその人員を50%に削減して3月24日(火曜日)以降業務を続けるようにとの指示があったと本日報告がありました。
残りの50%の従業員に関しては自宅待機、ないし自宅作業に従事させることを義務付けるとのことです。(明日以降詳細の確認)
ただし、例外となる職種はあり、これは基本的にMetro Manilaで例外となっている医療従事者などとほぼ同じのようです。
実施開始日は明確に確認できておらず、週明けの明日23日(月曜)から早速適応となるのか判断できかねております。
Cebu地方政府カンファレンス
SNSやテレビニュースなどでCebu地方政府(州政府、各市自治体)がそれぞれ積極的にカンファレンスを行い現状の政府の方針などを積極的に発表している様子をよく見かけます。
首都マニラにある中央政府からの動きもそうですが、各地方政府が独立してそれぞれの地域の政治を動かし、行政令を発表しているフィリピンの政治統制の様子を見ることができます。
各地域からの情報は以上となります。
弊社の動きとしましては、
今朝も自国に出国したい弊社の入居テナントより緊急の連絡がありコンドミニアムの管理組合と急遽やり取りを行いました。
隔離措置も日を経過してきており、管理組合自体も多くの入居者の動きを見ているため入居者からの連絡があった際も各コンドの組合対応が均一化されてきている印象を受けます。
現在のフィリピンは全国的に緊急事態であるといえ、それぞれの状況に応じた柔軟性のある対応を行っていきたいと思います。
また残念なニュースも流れておりますのでご報告いたします。
この隔離措置の中最前線で働いてくれている医療従事者の方々が感染し亡くなられるケースが発表されております。
本日見かけた記事の中では、特に若い医師の方がコロナウイルスの治療に専念し結果的に自身が罹患し亡くなられたという悲しいニュースを耳にしました。
隔離措置により多くの一般市民は職の不安定性に陥る一方、
やはり今は世界的に見てもいかに感染を防止することができるかが非常に重要な課題でもあると感じさせられる発表でありました。
【Marufuji グループの動き】
本日は日曜ということもあり普段緊急時対応にあたっている職員も基本的には大きな動きなく休養しております。
明日以降、オンライン会議を実施しまずは緊急対策チームを主としたオペレーションを行ってまいります。
特に隔離後、1週間経過しますので可能な限り従業員へのサポートを行ってまいります。
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