October 1, 2023

デイリーニュース Vol. 49 5月5日

本日も隔離措置の続くここフィリピンより最新の情報をお知らせいたします。

本日も隔離措置の続くここフィリピンより最新の情報をお知らせいたします。

まず本日の感染者数ですが陽性感染者数9684名、死亡者数637名、回復者数1408名となっています。本日の増加数は199名とのことです。

【Metro Manila】

45000人の出稼ぎ労働者が帰国予定
出稼ぎ労働者福祉協会は世界中で働いているフィリピン人出稼ぎ労働者が今月5月から6月にかけ約45000人ほど帰国する可能性があると発表いたしました。それぞれの国で経済状況が悪化し職を失うなどの可能性が高いようです。また既報通り世界各国のコロナウイルスの感染拡大対策が長引けば、帰国の流れはさらに加速し約10万人の出稼ぎ労働者が今後長期的に帰国を余儀なくされる可能性もあるようです。

政府の現金給付、支給率40%未満
フィリピン政府が主導しているマニラ首都圏の低所得者層への現金給付策ですが、昨日5月4日の午後6時時点で全体の40%未満にしか届けられていないことがわかりました。中央政府は各市自治体に必要な財源を渡しており、現在は各自治体から対象となる世帯へいかに現金を届けるかということになります。最も進んでいる市でCaloocan市が対象世帯の77.45%への支給を完了している一方で、最も進んでいないMuntinlupa市では10.40%程度の完了度と発表されています。

インフラ工事再開
フィリピン政府が主導するインフラ政策の工事を一部再開することを発表いたしました。労働者の作業中のSocial Distance の徹底と事前の労働者の感染チェックを行うことを基準に再開するようです。

元上院議員、外出制限違反で拘束
マニラ首都圏で3日に元上院議員のエストラダ氏が外出制限に違反したとして身柄を拘束されたそうです。氏は地元民に対し慈善活動として魚の給付などを行っていたそうですが、バランガイの許可を得ておらず、またSocial Distance を保っていないとして地元警察に一時的に身柄を拘束されたそうです。警察署内で厳重注意の上、同日拘束がとかれています。

【Cebu Mactan】

セブ市でバイクやトライシクル運用者逮捕
セブ市でバランガイからの注意にもかかわらず継続してバイクやトライシクル(車両付きバイク)を運営、運転していたとして19名が逮捕されたそうです。セブ市でも隔離措置が継続しており違反者に対し厳しい措置が続いております。

学校再開、8月24日から
教育相によると2020年の学校教育が8月24日より再開すると発表されました。およそ70万名への意見調査により日付が決定されました。しかしながら子供たちは必ずしも実際に学校に行く必要があるわけではなく、必要な場合はオンライン等でのクラス再開を行っていくようです。この場合の年度の終了は翌年の4月30日になるようです。

本日は以上となります。隔離措置違反者への対応や政府の支援金の進捗などについて多くの記事が散見されました。日本でも10万円の現金給付がオンライン申請から始まっていると思いますが、フィリピン国民の場合、多数が銀行口座を有していない(特に低所得層)ため給付作業が一筋縄ではいかないことも理解できます。しかしながら既に3月より続けている作業であり、早急に完了しませんと国民の生活にも多大な影響を及ぼしていることでしょう。

日本とフィリピン、そして世界各国の対応を見ながら、その国の成熟度や特色などが感じられる次第です。