昨日に続き急峻な動きを見せるフィリピン政府のLock Downに関して、現状を共有するとともに弊社の動きをご報告いたします。
15日(日曜日)午前0時より実施されるLock Downでございますが、それによりMetro Manila圏内へのアクセスが制限されることとなります。しかしながら、「物資」そして「Metro Manila圏内に勤める従業員」の越境は可能となされております。
現在つかめている情報では東西南北からのMetro Manilaへアクセスする一般道、高速道路の各所に「チェックポイント」を設置し、検問を張るようです。対象外となる「物資」そして「従業員」の通過に対しどのような点検が行われるのか?これは弊社を含む多くの企業にとって非常に大きな争点となっています。なぜなら、弊社の存在するMakati市を含む多くのMetro Manila内の企業を支える従業員の皆さんはMetro Manila圏外のベッドタウンエリア、特に南のCavite州、Laguna州から通っている人たちがほとんどだからです。
またMetro Manilaに居住している従業員の方々も自宅や実家はMetro Manila外にあることが多く、多くの人が週末を家族と過ごすために自宅、実家へ帰宅することはフィリピン人の文化でもあり一般的な風習でもあります。そのため、この週末にMetro Manila圏外の自宅に帰宅した従業員、もともと圏外から通っている方々、それらがいかにして16日(月曜日)出勤できるのか?経済活動に大きく影響を及ぼすだけの人口に関わるほど大きな問題です。
さて、争点となっているどのようにして検問を張るのか?どのようにしたら通過できるのか?という点に関して本日14日(土曜日)午後5時ごろDOLE(労働管理省)から発表があり、Certificate of Employment(COE:雇用証明)とCompany ID(社員証)の提示になるとのことです。弊社は土曜日は営業部門と管理部門は通常営業ですが、COEを発行する人事部は基本お休み、また他の企業は土曜日は全面休業の企業も少なくありません。このタイミングでCOEを即時にMetro Manila圏外に出ている従業員に発行することは難しい企業も多いはずです。
その他、本日確認できた主な動きでございます。
15日(日曜日)以降、夜間外出禁止令、要請(Curfew、MMDAより)
検問の通過はCOEとCompany IDの提示
検問は軍隊が実施
Shopping Mall閉鎖要請(ただし、薬局、食材、レストランは除く)
上記に対し、主な疑問点、懸念点は以下になります
週末にかけてMetro Manila圏外への脱出する人々の群れ
食料買い占め、医薬品買い占めのパニック
1時間以上など)。
経済界(財閥系)は現状、ノーコメント
クリスマスに匹敵する国内の連休「Holy week(イースターの休暇)」がLock Down中に含まれている
休暇中の国内旅行すら不可能
特にセブのような観光地のダメージは甚大
などなど、特にHoly weekはフィリピン国内ではクリスマスに匹敵するキリスト教的祝日で、国内の需要が非常に旺盛となる時期です。今年は4月9日(木曜)~4月12日(日曜)の予定でした。またセブは弊社の支店があり、主にオーナーの皆様からサブリースで借りたユニットで宿泊サービス業を展開しております。Holy weekの機会を失うことは非常に大きな損失であると言わざるを得ません
現時点で、土曜の就業を終え、これから起こることを想像しながら最善の策を検討していく、これが弊社経営陣のできる最善の対処であり、別途、Owner’s ClubのFacebookページでも提示しているように衛生面の最善の注力を払いながら、我々が社会に対し貢献できること、これを最優先事項としてこの緊急事態に81らしく取り組んでいくこと、社会に対し、従業員に対し、ステークホルダーに対し、株主に対し、全力で努めていくことを最優先に考えております。
弊社として感じておりますのは、本来、COVID-19という世界的流行を抑え込むための対策のはずが、よくも悪くもフィリピン政府のドラスティックな対応のため、一般企業が大きな犠牲をとらざるを得ず、そのため意図せず「Lock Down対策・対応」となっていること、この事実をオーナーの皆様にご報告したくご連絡いたします。
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