October 3, 2023

デイリーニュース Vol. 51 5月7日

本日も隔離措置の続くここフィリピンより最新の情報をお知らせいたします。

本日も隔離措置の続くここフィリピンより最新の情報をお知らせいたします。

まず本日の感染者数ですが陽性感染者数10343名、死亡者数685名、回復者数1618名となっています。昨日に続き感染増大300名以上を記録しています。

【Metro Manila】

感染増加ペース鈍化
昨日6日に感染数が1万人を超えたフィリピン国内のコロナウイルス感染者数ですが、倍増までにかかる日数は6日とされています。これは隔離を開始する3月中旬ごろの1~2日より大きく改善しており、今月15日で期限を迎える隔離措置において今後の対応がどのようになるか注目を集めます。政府はより感染拡大状況を把握するためとして検査施設の拡充に努めており、現在の23か所から80か所までの増大と1日の検査数の増大を目指しており、一日3万件を目標とするようです。

フィリピン政府、アビガンの治験に参加
フィリピン政府は新型コロナウイルスの治療薬として期待されているアビガンの治験に参加するとして、日本から同薬を100名の患者分取り寄せ投与する準備を進めているそうです。保健省によると全体の感染者のうち70%以上はマニラ首都圏での発症で、5日の時点で軽症者は86%、無症状者は12.9%と発表しています。

補正予算なし、財務省
財務省はコロナウイルス対策で支出が増大する一方で、それらの財源として既存予算の再分配と国際的金融機関からの借入資金を財源とする方針を示しました。主な要因として、現状の追加収入がない状況において補正予算を編成する資金をねん出することが不可能なためとのことです。既報のようにアジア開発銀行や世界銀行などからの借り入れ交渉は順調に進んでいる様子で、さらに日本を含むいくつかの国々から借り入れの交渉を行っているそうです。

貿易赤字縮小29%減
フィリピンは3月期の貿易統計より貿易収支の赤字が前年同月比で28.6%減少したと発表いたしました。貿易総額はコロナウイルスの影響で過去2年間で最低の基準だそうです。フィリピンは常態的に貿易収支は赤字ですが、その赤字幅がコロナウイルスの世界的影響により取引量縮小とともに減少した形となるようです。

【Cebu Mactan】

セブ市感染者情報
本日セブ市で報告された新規感染者は29名となっています。合計4つのバランガイからの報告となるようです。

セブ国際空港より成田行き緊急便運航決定
フィリピン航空よりセブ国際空港から成田行きの緊急便を5月11日に運行するという情報が入りました。ただし、成田空港の入国人数制限というものがあり、その人数がまだ確定していないためチケットの販売開始日はまだ未定とのことで、まとまり次第速やかに販売が開始されるものと思われます。価格はエコノミークラスで1062ドル、ビジネスクラスは1880ドルほどになるようです。なおこのフライトはセブ日本人会の要請による緊急便などではなく、フィリピン航空が独自に準備した臨時特別フライトになるそうです。

セブ市で簡易感染テスト、268名実施
感染が急速に拡大しているセブ市において、セブ市保健省は約1700名の住民をターゲットとして簡易検査を実施することを決め本日より順次行われております。既に268名の人々が検査を受け提出されたそうですが、いまだ20%程度の実施レベルにとどまるようです。

セブ州での新規感染例合計339名
セブ市内では低い数値を見せた本日の感染数ですが、セブ州全土および中央ビザヤ地域においては339名発症しているようです。そのうちの多くを占める205名は首都圏やその他のエリアから帰郷した人々のようです。セブ州では国外から帰郷したOFWなどがマニラ首都圏に到着後、規定の14日間の隔離を終えたのち故郷であるビサヤ地域への帰還を受け入れています。

本日は以上となります。感染の増大数に関する見解が見受けられましたが、依然として絶対数は200~300人規模で日々増大中です。隔離措置の始まった3月17日ごろは国内全体の感染者は2桁程度で、当然その数が倍数に達するのは容易な話です。従いまして感染数が2倍になる日数というのは個人的にはあまり参考にならないような気がしますが、検査許容数の増大(現在概ね6000件/日)に対し、感染報告数が一定値で収まっているという点には、感染速度の低下という見解が正しいと思います。5月15日以降の経済活動再開へ好意的な要因となれば幸いです。

マニラ首都圏と異なりセブエリアでは常時運行している国際線がなく、セブ島内に取り残された外国人(特に旅行客)は当初より問題視されています。それらに対し、日本人の場合はセブ日本人会やセブ日本領事館などが、臨時便の要求を行うなどこれまで何度かスイーパーフライトと呼ばれる便が運航されました。しかし今回の臨時便はフィリピン航空により独自に準備されるようです。多くの方が無事帰路につかれることを願います。