October 1, 2023

デイリーニュース Vol.7 3月16日

 3月16日(月曜日)はCommunity Quarantine (隔離措置)実施後、初の就業日となる月曜日でございました。 弊社の従業員は全社の10%以上が出勤ができず、 あるいは3~4時間程度遅れてバスでMetro Manila外より通ってくるものなどもおりました。

3月16日(月曜日)はCommunity Quarantine (隔離措置)実施後、初の就業日となる月曜日でございました。

弊社の従業員は全社の10%以上が出勤ができず、

あるいは3~4時間程度遅れてバスでMetro Manila外より通ってくるものなどもおりました。

さらには1500万人規模の経済圏を持つMetro Manila、

その中核ビジネスエリアとなるMakatiの街中でも明らかに、朝出勤する人々の数が少なく、

公共交通機関の減少(通常運行の50%以下に意図的に操作)や検問(就労者以外の不要な人の流れを止めるため)が影響しているものと思われます。

また飲食店は「不特定多数の集まる場所」と考えられるため、営業停止、デリバリーまたはテイクアウトのみとなり、

結果的にほとんどのお店が閉店しておりました。

そのような中で3月16日(月曜日)に起きた最も大きな動きは「Enhanced Community Quarantine(ECQ:拡大隔離措置)」でございます。

これは感染拡大防止のため、さらに大胆に人々の交流、接触の機会を削減し、感染拡大を防ぐための著しい特例といえます。

ちなみにですが、フィリピン国内の感染者は16日(月曜日)お昼ごろで140人程度で、

世界的に注目されている国々からしますと非常に少ない推移といえます。

以下、ECQの内容を簡単にまとめます

適応エリア:Luzon 島全土(人口約5500万人規模)
Luzon島は首都マニラとMetro Manilaを中心とするフィリピン最大の島)
全住民の自宅隔離
期間:3月16日(月曜日)~4月13日(月曜日)午前0時
移動禁止
Community Quarantine をさらに強化したもので、公共交通機関は一切活動禁止、自家用車は生活必需品や食料調達の際のみ利用可能という厳しい規定です
Work Suspended(営業停止)
銀行はATMのみ(銀行業は停止)
つまりこれらの対応は事実上、自宅にて約30日間の待機命令とも言えます。

この発表は大統領の代理人Spokespersonから本日16日(月曜日)の16時ごろ発表され、

「現在、外出中、および出社中のものは直ちに帰宅するように」という指示が生中継で発表されました。

そのため、弊社でも急遽従業員を集め、事情を説明し帰宅させております。

その後、おおよそフィリピン時間19時ごろより、大統領直々のカンファレンスを生中継し、

ECQのさらなる詳細が説明、発表されたという流れでございました。

しかしながら、様々な不明点や疑問点が含まれており、それらは今後、大統領からの説明があると認識されております。

例えば、

食料、生活必需品の購入のための外出は可能
→交通機関がなく買い物ができない人はどうするのか?
国外からの入国は可能なのか
→国際線の発着は一部の国を除き止まっていない
出国は可能なのか
→72時間以内に出国するようにという指示(いつからいつまでか記載なし)
ホテル、サービスアパートメントの営業は停止対象外にならないのか
→通常、宿泊サービスは稼働を泊めることが不可能なため
またこれらのフィリピン政府からの対応に対し、弊社およびグループ全社では通常の営業を行うことが不可能と判断し、

16日(月曜日)全社より「緊急事態宣言」を発表させていただいております(別途メールにてお届けしております)。

またこの隔離措置の拡大(ECQ)が発表される前より、各市の単位で「Executive Order」という行政命令を公布しており、

市自治体レベルでECQクラスの隔離措置を実行、または予定している地域がほとんどでした。

今後は、弊社でも最低限、テレワークにシフトするなどの措置のみ可能で、事態が収束するまでは当面、全ての職員が自宅隔離となります。これはフィリピン人、外国人に限らずLuzon島に滞在する全ての人間が対象となります。

またセブでも15日(日曜日)に発表されたCommunity Quarantine(隔離措置)に加え新たな規制や制限がセブ地方政府より発表されましたのでご報告いたします。

最も大きな影響を及ぼす可能性があるのは外国からセブ国際空港への入国(国籍問わず)において、

到着後14日間の隔離措置がなされるそうです。

またそれに必要となる医療費は全て自己負担であることも明記されておりました。

この対応は国内線(空路、航路)の受け入れ停止に加え、確実にセブ島、マクタン島を自ら孤立させるための対処であるといえます。上記の発表により事実上、外部からの入島が一切受け入れられない状況になるものと理解しております。

既にご説明しました通りセブは観光産業および留学産業など他の地域、国々から人々を呼び寄せることで成り立つ事業が多く、弊社の支店が展開する事業も多くは宿泊業になります。

そのため、見込み客0、および既存の予約客のほとんどがキャンセルするであろう状況を予測しておりまた実際にそれが起こり始めております。

その他、セブエリアでもCurfew(門限)の発動があり夜20時~翌朝5時までは自宅待機、

それに伴い飲食業は20時までのみ営業許可となるなど、目に見えて隔離、規制が強まっております。

セブの感染者数は非常に少ないのですが結果的には現在、フィリピン国内外のエリアから隔離された状態となっており、

このまま行きますとMetro Manila(Luzon島)同様、Enhanced Community Quarantineが発表され、

非常に強い規制隔離措置が取られるのではないかと心配しております。

改めまして上記現状につき、Makati本店、Cebu支店に関わらず我々グループ会社全社より【事業運営にかかわる緊急事態】を宣言させていただいております。また現在、自宅隔離ECQではありますが、フィリピン現地より隔離措置の現状と状況などご報告させていただきます