本日も隔離措置の続くここフィリピンより最新の情報をお知らせいたします。まず本日の感染者数ですが陽性感染者数20626名、死亡者数987名、回復者数4330名となっています。本日の感染者数は244名と報告されています。
【Metro Manila】
フィリピン航空は6月1日に発行した運航スケジュールと注意事項の改訂版を6月5日に新たに発行いたしました。目的地や出発地の州ごとに異なる規制が実施されているので、出発前に自己責任にてそれらの準備を行うことが注意事項として挙げられています。またマニラ国際空港にて国際線の出向便は全てターミナル1に集約、到着はターミナル2に集約するようです。また国内線の発着は全てターミナル2になるそうです。これはフィリピン航空のみの規定であり、その他は航空会社ごとに確認する必要があります。
フィリピン統計庁は今年の1~3月期の海外直接投資認可額が前年同期比で36.2%減少したと報告しました。8四半期ぶりの低成長となります。コロナウイルス対策のロックダウンが3~5月を中心に行われたことにより、第2四半期の投資認可額は更に落ち込むことが予測されています。
労働雇用省は企業の運営再開において、衛生安全基準を違反した企業には行政処分の対象にするとの方針を明らかにしました。コロナウイルスの暫定ガイドラインの徹底を要請し、違反企業には15日間の猶予を与え改善が認められない場合には罰則を科す方針を発表しました。罰則の具体的な内容は記されていません。
フィリピン統計庁は今年4月の失業率が年初1月の5.3%から急上昇し17.7%になっていることを発表しました。1月から約500万人が失業し合計失業者は730万人に及ぶそうです。失業者のうち3分の2は男性とのことです。また全体の38.4%に及ぶ1300万人が仕事がありながらも、ロックダウンの影響で出勤できない状況となっていたようです。
【Cebu Mactan】
セブ州知事はGCQとなりより多くの企業が再開を目指す中で、交通手段の欠落が一般市民の通勤を不可能にしているとして、一般的に地方からの通勤によく使われるバイクの2人乗りを許可することを発表しました。先週土曜の発表では国の省庁間の対策チームIATFのSocial Distanceの基準に沿うため、交通省はバイクの二人乗りを禁じています。そのためセブ州での今回の動きは国方針とは反する方向性と言えます。その他にも国は5人以上の集会を許可していませんが、50%未満の収容率であれば教会での集会を許可するといった発言が認められているそうです。
5月31日時点で2863名の合計感染が報告されているセブ州でそのうち64名の患者は既に死亡が報告されています。しかしセブ州は実際にコロナウイルスが致死的要因となったケースは64件中6件のみで、その他の91%の患者は何らかの別の病気が主な死因となっていると報告し、6件のコロナウイルス起因の死亡を“事故死”のようなものであると表現しました。
セブ市で本日6月5日に報告された感染者数は73名に及び、その結果合計感染者数は2552名となりました。セブ州内のほとんどの感染例がセブ市内からの発症であることがわかります。
本日は以上となります。国内ではなかなか1日の感染者数が減少せず、連日3桁の報告、それも日によっては500人以上が報告される日がいまだに続いています。そのような中での規制緩和なので、明確な政府からのガイドラインとそれに順守することが必要かと思います。失業率や経済損失、投資額の減少、空室率の上昇など毎日様々な経済指標の悪化が報じられる中で、いかに感染を防ぎつつ経済を促進するか、フィリピン政府も他国と同じく難しい政策を求められています。
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