日本の感染者数も上昇傾向が止まりません。本日の新規感染数は961名でそのうち東京都内は309名です。新規感染数の約30%程度です。東京とマニラ首都圏はそれぞれ経済規模の差はありますが、首都機能や人口規模、土地面積などが非常に似通って比較対象としてよい事例ですが、各首都圏で約10倍の感染数の差が出ていることがわかります(東京309 マニラ3139)。なお日本の累計感染者数は40215名でアクティブケースは12018名です。日本国内では引き続き、画期的で大胆な行動規制の必要性などを問う議論が散見され、沖縄県などは独自の緊急事態宣言を発令、ただし日本の法律上、やはり自粛の要請に留まるのみであります。東京都も緊急事態宣言の発令を検討中のようですが、世界有数の経済規模を誇る日本の首都で再度、大規模な自粛の要請が及ぼす経済的ダメージが図りかねている状況の様です。中国や一部の東南アジア諸国(タイやマレーシアなど)のように瞬発的なロックダウンと行動規制により、一気に感染の規模を抑え経済の再開を徐々にしかし確実に進める国がある一方、フィリピンやアメリカのようにロックダウンの実施も効果少なく、どっちつかずにやむなく経済を再開させ、感染の歯止めが利かない国もあり各国の状況の詳しい分析やモデルケース化が解決の糸口にならないかと感じています。
Part.63 18万人医療機関パンクのフィリピンと増加始まった日本
Part.62 加速するフィリピンと熱帯びる日本
Part.61 治療者13万人成す術なしフィリピンと宣言解除で増加日本