2021-3-15(data:3月14日0:00時点)
フィリピンでは続々と感染者が増え、各国の変異体が発見される中ついに先週末には「フィリピン型変異体」が確認されました。
そして本日15日より夜間の外出制限が刊行される模様。時間は22時〜5時までの7時間となっています。
他の規制も再厳格化され、暖かい、いや、暑い国ですが冷えた状況になっています。
日本は若干の増加が見られていますが特段気にする様な数値にはなっていません。
それでは本日も感染者の動きを見ていきましょう。
日本のこの膠着状態を見るとコロナを抑えることの難しさを再認識します。
それでも、ここまでの数値まで追い込むために全力の限りを尽くしてくださっている医療従事者の方には頭が上がりません。最近は落ち着いてきてしまったからこそ、人間ならではの心の余裕ができたからか対策への甘さを見かける機会も増えますが、徹底されている方は徹底されていますし、ここまで収まったのだから…という気持ちもわかりますが、ここは何とか一挙手一投足で頑張りたいところですね。
そして、フィリピンではグラフでも見て取れるように明らかな増幅です。
悲しいですが、この数値は再襲来と言っても良いのでは…
今週は更なる増加が見通されていて、期待が高まる制限強化の効果ですが過去のデータを見てもあまり期待ができる様な状況ではありません。
変異体が確認される今、フィリピンには多くの変異体が流入しています。
毎度、行動は早いですが抜け目が多いフィリピン。網目を細かくしなければ守るものも守れません。
その結果として、フィリピンでは治療者の急増が確認されています。
現地の各メディアでも医療機関の逼迫状態を報じており、3万人の差があれど、7万人確認時代の日本のような状態です。
今後の増加も見越されている現在では、治療者の減少が進まないのは致命的です。
ワクチンの接種にも一部人材が駆り出されているのも考慮すると現実的な医療崩壊が日本よりも早く訪れそうな予感です。
また日本でも感染者の増減が安定してしまい、治療者も必然的に若干の増加を見せており治療者1万人を下回るのにはもう少し時間を要しそうです。
日本はこの2週間で死者数が平均50人/日まで下がりました。
2月の死者の増加を考えると好転してきてはいるのかなと思えます。フィリピンは平均37人/日となっていてグラフで見て日本と比べると、私は何だかフィリピンの方が死者が多く感じてしまいますが、日本の方が多いということに驚きました。
2021年に入ってから日本は死亡率は高まるばかりですが、フィリピンは2月以降は死亡率をキープしています。
しかし、フィリピンは増加が続けば死亡率の上昇も免れません。
そして日本も治療者の減少が見込めなければ結果に大差はないでしょう。
さて、次回Part.57は3月17日分までの集計の結果となります。
撲滅を願いつつも各地で嵐が巻き起こっていますね。
嵐が去った後に残るものは何なのでしょうか。
それではまた、次回〉〉〉
参考:厚生労働省「国内発生状況など」
Department of Health「UPDATES ON NOVEL CORONAVIRUS DISEASE (COVID-19)」
Part.63 18万人医療機関パンクのフィリピンと増加始まった日本
Part.62 加速するフィリピンと熱帯びる日本
Part.61 治療者13万人成す術なしフィリピンと宣言解除で増加日本