June 14, 2024

ドテルテ外交 領有問題けん制 コロナワクチンでは歩み寄り

12日開催されたASEAN首脳会議において、フィリピンドテルテ大統領は中国との間で折り合いのつかない南シナ海の領有問題に触れ、中国の主張を退けた仲裁裁判所(オランダ ハーグ)の判断も合わせ、依然として強硬に領有権を主張する中国をけん制する動きを見せました。同じく中国との領有問題を抱える議長国のベトナムなども、同様にけん制する強固な動きを見せるようです。

一方で目下のコロナウイルス感染対策でフィリピン政府が最重要ファクターと考えているワクチンですが、近隣国である中国に対し前述の領土問題を棚上げすることで、歩み寄りの姿勢を見せ相互にワクチン開発の際は優先的に輸出することを取り付けているとの報道が多く上がっています。

ワクチン開発でも一歩先を進んでいるアメリカと中国。ドテルテ大統領はアメリカのトランプ大統領とは外交上、良い交流はできていない様子が多く報道されており、ワクチンに関しては是が非でも中国との連携を強めたいところ、領土問題ではけん制を強めるなど難しい外交が続きます。また今回の米国大統領選で当選確実がメディアで報道されているバイデン氏に対し、トランプ政権下では築けなかった交流を深めることを期待する声明を発表しています。

一長一短の難しい外交が続くフィリピン政府の動向に今後も注目です。以下、参照記事抜粋。

 

比が仲裁判断で中国けん制、ASEAN首脳会議

【マニラ共同】東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議が12日、オンライン形式で開かれた。主要な議題は南シナ海領有権問題と新型コロナウイルス禍への対処。南シナ海問題ではフィリピンのドゥテルテ大統領が、同海域での中国の主権主張を退けた仲裁裁判所(オランダ・ハーグ)の判断に言及し、中国をけん制した。

ドゥテルテ氏は9月の国連総会一般討論演説でも仲裁判断を持ち出すなど、中国に対して強気の姿勢が目立っている。首脳会議では、名指しを避けつつ「どんな大国であろうと、判断の重要性を軽んじたり無視したりはできない」と述べ、判断を受け入れない中国を批判した。

外交筋によると、領有権問題を抱える今年のASEAN議長国ベトナムも従来通り、対中国で強硬な態度を示した。

新型コロナを巡ってはタイのプラユット首相が、加盟各国が公衆衛生の強化に共同で取り組むことを提言。「ASEANは新型コロナ流行への対処と経済立て直しを進める環境づくりをし、地域の安定に向けて協力する必要がある」と結束を呼び掛けた。