April 16, 2024

マスク着用拒否なら逮捕 大統領、コロナ感染再拡大で

マスク着用拒否なら逮捕 大統領、コロナ感染再拡大で

フィリピンのドゥテルテ大統領は21日、外出時などに義務付けられるマスクの着用を拒否する者は逮捕すると表明した。新型コロナウイルスの累計感染者数が同日時点で7万人を超えるなど、感染の再拡大が続いていることから、取り締まりを強化する意向を示している。国内では軍や警察の権限強化で閉塞(へいそく)感が強まり、統制社会になりつつある現状に懸念も出ている。

ドゥテルテ大統領はマスクを着用しない場合は「逮捕する」と表明した(大統領府提供)

ドゥテルテ大統領はマスクを着用しない場合は「逮捕する」と表明した(大統領府提供)

ドゥテルテ大統領は「平常時ならささいなことだが、いまは公衆衛生上の非常時だ。マスクの未着用は深刻な犯罪に当たる」と述べた。警察にも違反者を「ちゅうちょなく」逮捕するよう指示した。

大統領は、自治体が感染対策に関する政府の方針に従っていないとも批判。省庁の命令に従わず、自治体の職員に「重大な過失」が発覚した場合は罪に問われると警告した。アニョ内務・自治相に対し、マスクの着用や自宅待機、ソーシャルディスタンス(社会的距離)の確保など衛生管理が徹底されているか自治体の首長を監視するよう指示した。

政府は6月初め、新型コロナ対策で2カ月半続けた厳格な外出・移動制限措置を緩和した。経済活動の再開に軸足を移した格好だが、人の移動が増えたことで感染者や死者が急増している。

一部の市民が政府の方針に従っていないことも感染拡大の要因になっている。先月に中部セブ州で感染が広がった際、ドゥテルテ大統領は「外出禁止命令に反してマーケット(市場)などがにぎわっている」と批判していた。

今回のマスク着用拒否に対する警告は、政府が対策を実施しているにもかかわらず、国内で感染拡大が収まっていない状況に業を煮やしたともとれる。

政府は新型コロナの検査体制の拡充にも力を入れてい