October 3, 2023

台風19号直撃 200万人が被災

被災地の皆様のご無事をお祈りする次第です…

コロナ×災害、、避難所だけでも不便でしょうが、さらに感染対策もしながらとなるとより一層難しいでしょう。被害が拡大しないことを祈ります。

 

今年最大級の台風19号が1日、フィリピン北部ルソン島の南部を直撃し、政府は2日、洪水や地滑りなどの影響で約200万人以上が被災したと明らかにした。マニラ首都圏では鉄道や航空などの公共交通が一時的に全て運休した。避難所には人が密集している場所もあり、政府は新型コロナウイルスの感染対策のため支援物資などの手配を急いでいる。

強い台風の影響で大雨や洪水、強風、倒木が発生し、国道19カ所、橋4カ所が通行止めとなった。少なくとも死者は16人、行方不明者は3人に上っている。最も影響が大きかったビコール地域では約8,500世帯が停電に見舞われた。

ドゥテルテ大統領は2日、地滑りが発生したルソン島南東部のカタンドゥアネス州などの被害状況を飛行機で上空から確認した。その後、採石場がある同島南部のアルバイ州を視察した。

被災地域では約1,100カ所の学校などが避難所として使われている。多くの避難者が集まり、新型コロナ対策のソーシャルディスタンス(社会的距離)の確保が難しくなっている。デュケ保健相は「衛生用品を届けるので、コロナ感染対策の衛生基準を保つように」と呼び掛けた。国内の感染者数は2日時点で累計38万5,400人に増えている。

農業省によると、洪水などによる農作物の被害額は17億5,000万ペソ(約38億円)、被災した農地の面積は約2万6,000ヘクタールに上る。被災農家には補償や低利融資を通じて支援していく考えだ。

台風の到来を受け、首都圏では1日午前から24時間にわたりニノイ・アキノ国際空港(NAIA)が閉鎖された。ほかの公共交通機関も運行を停止したが、2日には全ての交通機関が再開している。1日は日曜日、2日は祝日だったため、企業活動への影響は少なかったとみられる。

10月25、26日には、台風18号がフィリピン北部を横断し、約11万人が被災した。台風19号は勢力を弱めて南シナ海方面に抜けたが、新たに台風20号が接近している。5日にもルソン島北部を通過する可能性があり、フィリピン気象庁(PAGASA)は警戒を呼び掛けている。