October 3, 2023

MRT3号線、感染急増で運行停止

MRTはメトロマニラを横断する主要鉄道であり北部ケソンシティからビジネスの中心マカティ市を繋いでいる。運航停止により改めて通勤の足に影響が出る。規制緩和➡感染拡大の流れを断ち切れるのか?注目する必要がある。BY:マルフジ

フィリピン運輸省は6日、マニラ首都圏を走る都市高速鉄道(MRT)3号線の運行を7日から11日まで停止すると発表した。作業員の間に新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生し感染者数が186人に増えたため、全従業員に簡易検査を実施して感染拡大を防ぐ狙い。

MRT3号線の従業員、改修事業や下請け業者の作業員など計3,200人以上を検査する。マニラ市の検査施設で実施し、陽性が確認された場合は政府指定の隔離施設に移動させる。

11日までの運行停止を予定しているが、運行の一部再開に必要な1,300人以上が確保できない場合はさらに延びる可能性もある。現時点で964人が不足しているという。

運行停止期間中は、車庫、駅、車両などを消毒する。鉄道の代替路線として、MRT3号線に沿って3分おきにバス90台などを臨時で運行する。

MRT3号線では、先月下旬に改修事業に関わる作業員らが新型コロナに感染したことが発覚。その後も増え続け、今月5日時点で186人に増えていた。人員不足になったことから運行本数を減らすなどして対応していた。MRT3号線の利用者数は1日当たり約6万人に上る。