October 3, 2023

夜間外出制限始まる 新たなCOVID変異体の出現

今日からマニラ首都圏全域にしかれる15日〜31日までの夜間外出制限。

感染者の増加を受けて日中も対策が強化され、夜間に配置される警官は総勢約1万人でいよいよ政府の本気を再び感じます。
各国が早急にCOVIDを終わらせたいのは同じですが、最近は他国や近隣国の情報を見ているとフィリピンの現状というのはなかなかシビアな様です。

この1年間は何だったんだと言いたくなってしまうのも頷けます。
また下記記事にもありますが、新たな変異体が日本国内でも発見されました。
確認されたのはフィリピン型変異体とブラジル型変異体で、どちらも原体よりも感染力が高い事が確認されています。
詳細はまだまだ件数が多くなく特定は先になりますが、一層危険な状況に突入している事に間違いはありません。

国内は相当神経質になっているものと思われます。
今回の規制強化等で可能な限り払い除けられることを真摯に願うばかりです。

以下、NNA POWER ASIAより

夜間外出禁止、高まる緊張 警官1万人配置、日中移動も制限

フィリピンのマニラ首都圏全域で15日から31日まで、時間帯を統一した夜間外出禁止令が始まる。警察官1万人弱を配置して違反者の取り締まりが強化されるため、市民の間で緊張が高まっている。自治体は独自に外出・移動制限措置を厳格化し、日中の移動にも厳しい監視体制を敷いている。足元で新型コロナウイルスの感染者が急増する中、不自由が増しても対策を強化して歯止めを掛ける。

首都圏政府は全17市町で午後10時~午前5時に住民の外出を禁止する。これまでは各自治体が独自に時間帯を決めて規制していた。地元メディアによると、フィリピン国家警察(PNP)は15日から警察官を9,600人以上配置するほか、検問所も約370カ所設置して監視の目を厳しくする。

マカティ市に住むレイナルド・グスマンさん(27)は「昨年の厳格な外出・移動制限措置が実施された時のような雰囲気に戻りつつある」と話す。ただ証明書を提示できれば、夜間も外出して働くことは可能という。

夜間外出禁止や感染増に伴い、複数の自治体が酒類の販売禁止などに動いている。感染対策の違反者に対する取り締まりも厳しくなりつつあり、パサイ市では数百人が摘発されたようだ。

夜間の取り締まりに加え、自治体は感染者が多いバランガイ(最小行政単位)で外出・移動制限を強化し、日中の人の動きにも神経をとがらせている。マニラ市やケソン市、パサイ市、モンテンルパ市などが厳格措置を実施しているほか、日系を含む外資企業が多いマカティ市でも範囲を絞って厳しい制限が導入された。

中央政府も11日、感染対策の強化策を明らかにした。個人に対してはマスクとフェースシールドの適切な着用、1回当たり20秒以上の手洗い、人との接触時間の低減を強く求める。企業には室内の換気や接触者追跡の強化を要請した。

自治体には、感染の疑いがある人に対し24時間以内のPCR検査や迅速な隔離、濃厚接触者の追跡を指示した。企業の職場で感染対策が実施されているかも監視するよう求めた。

国内の新型コロナの新規感染は急増しており、14日は4,899人と約6カ月半ぶりに3日連続で4,000人を上回った。累計感染者数は62万人を超えている。

足元の感染拡大の原因ははっきりしないが、国内で新たな変異ウイルスが確認されるなど、感染力が高い変異株による可能性がある。首都圏の一部の病院ではコロナ感染者向けの病床が満床になるなど、医療体制の逼迫(ひっぱく)も懸念されている。