April 17, 2024

制限緩和目処たたず 

首都圏で敷かれていたECQからMECQに1段階引き下がったのが今月12日。
それから10日が経ち、MECQ期間は当初の予定である30日が目前に迫っています。

しかしながら、初動の遅れや見通しの甘さから状況は好転せずに尾を引く形になり、5月以降の制限緩和は暗雲が立ち込めています。

感染拡大、新変異体、医療体制の逼迫、ワクチンの不穏な動き。
連鎖は続き、コロナにまつわる課題に四方を囲まれる形となりました。

 

これに対して、ロケ大統領報道官は22日の会見で「感染者の増加ペースは少しずつ落ち着き始めているが、満足のいく状況ではない。医療の対応能力を拡充する必要がある」と話した。5月以降の外出・移動制限措置の緩和について、判断するのは時期尚早との見方を示した。(引用:NNA)

以下、NNA POWER ASIAより

外出制限の緩和、見通せず 医療逼迫、感染拡大も続く

フィリピン政府が新型コロナウイルス対策で実施している外出・移動制限の厳格措置で、5月以降の緩和が見通せない状況が続いている。政府は重症者向けの病床を増やす取り組みを進めているが完成するまでに時間がかかり、医療体制の逼迫(ひっぱく)が解消されていないためだ。足元では感染拡大が続いているため、医療を立て直さない限り経済活動を再開しても感染が再び拡大する恐れがある。

新型コロナウイルスの感染拡大で医療体制の逼迫(ひっぱく)が続いている。

 

ロケ大統領報道官は22日の会見で「感染者の増加ペースは少しずつ落ち着き始めているが、満足のいく状況ではない。医療の対応能力を拡充する必要がある」と話した。5月以降の外出・移動制限措置の緩和について、判断するのは時期尚早との見方を示した。

保健省によると、感染者が多いマニラ首都圏の重症者向け集中治療室(ICU)の病床使用率は80%と危機的水準が続いている。政府の新型コロナ対策本部の副責任者を務めるディゾン氏によると、政府は早期にICUの病床数を176床増やす計画で、首都圏のICU病床の使用率を70%未満に引き下げたい考えだ。

政府系病院では、テント式の重症者向け病床を増やしているほか、フィリピン赤十字社は自治体と連携してICU病床を拡充している。フィリピン大学ディリマン校やアテネオ・デ・マニラ大学などの教育機関でも重症者向け病床の設置が進んでいる。

政府はこれまでも、軽症者向けの隔離施設を増設するなど対策を進めてきた。だが、変異ウイルスを要因に3月から急激に感染者が増えたため、病院などの対応能力が限界に達して治療が遅れ、感染拡大に拍車がかかった。

政府は3月29日、首都圏と周辺4州を対象に外出・移動制限措置を4段階で最も厳しい水準に引き上げた。4月11日まで2週間にわたり実施した後、12日から30日までは制限措置を1段階引き下げている。

外出・移動制限は上から2番目までが厳格措置に当たり、市民や企業の活動は大幅に制限される。政府はこの間に医療の対応能力を拡充する時間を稼いだ格好だが、現在も医療の逼迫は続いている。

足元の1日当たり感染者数は1万人を下回る日も出ている。ただ保健省のベルヘーレ次官は「先週は閉鎖されていた検査施設が多く、報告数が減っていることが要因」と述べ、外出・移動制限措置が厳格化されている状況でも感染拡大は続いていると警戒感を示した