移動・外出制限も延長され、感染の減少を狙っていましたが減少が進まないことを受けて大統領は外出時のマスク未着用者に対して逮捕する可能性があると発表しました。
今回のような発言は昨年以来2度目で、MECQ期間中の違反者が5万人に達していることも公表した上で、国民の協力を求めています。
外出も制限され、移動や店の営業等にも多くの制限が課されているのにも関わらず違反者が5万人も出てしまうような意識下のため、感染の減少ペースが上がらないような形ですね。
しかし、感染対策の甘さ等を指摘し、感染防止対策の徹底のために逮捕するとまで警告し、実際に効果が目に分かる形で出てくることは過去策を見ると難しいように感じます。
首都圏の感染を止めなければ、5月から首都圏への空輸旅客の上限を引き上げたため対策の穴をすり抜けて最悪の状況が待ち受ける結末も考えられます。
最近は日本国内も新規陽性者の数字で気持ちが左右されている人が多いように感じますが、フィリピンも数字やお国事情の影響を受けているような感染の動きをしています。
ワクチンが有効な対抗策と言われていますが、日が経つにつれて課題も出てきているため果たして人間としての尊厳を保ちつつ、国民として感染防止に協力できるような事はあるのでしょうか。
どこかしら落としどころが必要なのかもしれません。
以下、NNA POWER ASIAより
マスク着用不備なら逮捕 大統領、感染収まらず警告
フィリピンのドゥテルテ大統領は5日夜、外出時に義務付けているマスクの着用について、適切に着けていない場合は逮捕する意向を示した。厳しい外出・移動制限措置の下でも違反者が絶えないことが感染拡大の一因になっているとの見解を示し、逮捕の警告により国民に協力を促した。ただ貧困層が多いフィリピンは狭い家屋に大勢が同居するといった問題もあり、マスクによる感染対策に限界も透ける。
大統領が公の場でマスク着用に関して逮捕を表明するのは、昨年7月に続いて2回目。前回はマスクを未着用なら逮捕すると発言していたが、今回は一歩踏み込んだ。大統領は国民に向けた演説で「マスク着用は感染防止に重要だ。違反者は逮捕・拘束し、理由を聴取するよう警察に指示した」と明らかにした。
新型コロナの感染拡大のペースは鈍化しているが、多くの病院が満床状態にあるとも指摘。「感染状況を理解するなら、鼻と口をしっかり覆うようマスクを適切に着用するべきだ」と話した。内務・自治省は違反者の取り締まりへ準備に入った。
フィリピンでは、外出時にマスクとフェースシールドの着用が義務付けられている。商業施設やオフィスビルに入る場合や公共交通機関を利用する際に、着用していなければ入り口で入場を拒否されるが、マスクの位置が多少ずれていても注意されることは少ない。
政府は3月29日から5月14日まで、マニラ首都圏と周辺4州で外出・移動制限措置を厳しくしているものの、感染対策や夜間外出制限の違反者は絶えない。フィリピン国家警察(PNP)によると、違反者は5万人を超えている。
マスクによる感染対策には限界もありそうだ。フィリピンの貧困率は16%を超え、東南アジア諸国でも高い水準にある。世帯当たりの人数も多く、人と人との距離を取ることは難しい状況だ。
政府はバランガイ(最小行政単位)で使い捨てマスクを配るなど対策を講じているが、十分とはいえない。長期にわたる外出・移動制限で貧困層は増加傾向にあり、対策を難しくしている側面もある。
国内の新規感染の増加ペースは鈍化している。保健省によると、全国の4月18日~5月1日の増加率を前の2週間と比べると15%減った。特に首都圏は26%減少した。ただ、首都圏の重症者向け集中治療室(ICU)の使用率は71%と危機的水準が続いている。
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