フィリピン政府がワクチン接種を全国的に加速させ、年末までに人口の5割以上の接種を完了してある程度の集団免疫獲得を目指すと発表しました。
徐々に接種のスピードは上がりつつあるものの政府の掲げる目標にはまだ足りません。
そこで数カ月以内に1日当たりの接種人数を現在に比べ3倍の50万人に引き上げ、ワクチン接種を加速させ経済回復を急ぎたいようです。
年内目標を人口の5割と述べていますが、現在は1割にも満たない状況であり、出遅れているため今後の速度が重要になってくるように思えます。
何より政府も評論家も経済の回復にはワクチン接種の普及率が要となっているため、何とか急ぎたい様子が伺えます。
アフターコロナのフィリピンの世界がどうなっているのか。
見られる日はそう遠くはないかもしれません。
以下、NNA POWER AISAより
ワクチン接種、全国で加速へ 1日50万人、集団免疫の獲得急ぐ
フィリピン政府は25日、新型コロナウイルスのワクチン接種を全国で加速させる方針を示した。1日当たりの接種人数を現在に比べ3倍の50万人に引き上げるほか、年末までに人口の5割以上の接種を完了してある程度の集団免疫獲得を目指す。長期化する外出・移動制限措置により国内経済は成長軌道に戻れていないため、接種促進で早期の回復につなげたい考えだ。
政府の新型コロナ対策本部で検査戦略責任者を務めるビンス・ディゾン氏は25日の会見で「ワクチン接種のペースは十分ではない。今後数カ月以内に1日50万人に増やしたい」と述べた。感染者が多いマニラ首都圏では、1日当たり12万人の接種を目指す考えを示した。
足元の全国のワクチン接種は7日平均で1日当たり16万6,069人に上り、最も接種が多かった日は23万6,244人だった。3月から始まった接種のペースは、1カ月前から右肩上がりになっているものの、政府目標とは大きな差がある。
政府は接種の加速により、首都圏で11月までに、全国で年末までにある程度の集団免疫獲得を目指す考えを示している。ディゾン氏は「年末までに5,800万人の接種完了を目指している」と話す。人口約1億1,000万人の5割強の水準で、集団免疫の獲得となる人口比6~7割には届かない見通しだが、首都圏で接種を急ぎ感染抑制につなげる。
ワクチン接種は現在、医療従事者や高齢者、基礎疾患がある人を対象に進んでいる。来月からは企業の従業員や貧困層も順次対象に加える予定。主力産業のビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)の従業員らが含まれている。
新型コロナ対策で長期化する外出・移動制限措置により、国内の経済活動は大きな痛手を負っている。国内総生産(GDP)は今年1~3月期まで5四半期連続のマイナス成長となり、東南アジアの主要国で最も落ち込んだ。政府はワクチン接種を加速し、経済回復を急ぎたい考えだ。
政府は調達したワクチンの5割を、首都圏と周辺州(ブラカン、バタンガス、カビテ、ラグナ、パンパンガ、リサール)、中部のセブ都市圏、南部のダバオ都市圏に振り向ける。残る5割をこれらの地域以外の都市に配布する。ワクチンの接種会場は現在の4,000カ所弱から5,000カ所に増やす。
これまで届いたワクチンは計827万9,050回分に上る。米ファイザー製、英アストラゼネカ製、ロシアの国立ガマレヤ研究所製、中国の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)製のブランドがあり、シノバック製が6割以上を占めている。
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