June 14, 2024

副反応警戒でワクチン接種鈍化 加速計画も国民消極的

契約の遅れや到着の遅延などのさまざまな局面を乗り越え、3月から始まったCOVIDのワクチン接種。

今度は接種計画に遅れが出ていることが判明しました。

現在は医療従事者優先分のワクチンが21万6千人に接種されたのが確認されています。(16日)

しかし、同じく日本も3月初頭から優先分のワクチン接種が行われていますが既に43万7千人に接種がされており、2度目の摂取をしている人も1万4千人になります。

日本とフィリピンで2倍近い差が生じています。
しかし、人口は類似数。
遅れが顕在化しています。

フィリピンのワクチン摂取遅れの要因としてはワクチンの副反応を警戒しているとのことで、国民がワクチンに対して抱いている不安の大部分です。
確かに、これを解決しなければ一般摂取が始まっても普及には難を要するでしょう。

フィリピンでは現在、千件ほどの副反応が確認されています。
日本では公表されている分でさえ百人にも満たしません。

ワクチンの種類の違いなのか、ゲノム的違いなのか…。
日本では副反応の疑い例を含め、記録されている人の大半が女性であることから「女性に副反応が出やすい*」などと噂されています。
※原因は現在も解析中です。生活習慣からなる仮説などが提唱されていますが、どれも現在の解明範囲では最終的な結論には不十分です。

感染者の増加が過去事例からも群を抜き始めたフィリピン。
ワクチン接種は急務となります。
副反応への対策も成さなければならないとなると直近での加速は難しそうですね。

以下、NNA POWER ASIAより

ワクチン接種計画に遅れ 2週間で21万人、副反応を考慮

フィリピンで新型コロナウイルスのワクチン接種計画が遅れている。接種が始まった1日から16日午前11時までの約2週間で接種を受けた医療従事者は21万6,794人止まりだった。副反応を見極めながら進めているため、時間がかかっている。来月初めまでに約240万回分が追加で到着する予定で、政府は4月以降に接種を加速したい考えだ。

ワクチン接種は2月末に確保した中国の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)製の60万回分と、7日までに到着した英アストラゼネカ製の52万5,600回分を活用して始めている。96%は配布が完了しているものの、接種は19%にとどまっている。

新型コロナワクチン戦略責任者のカリート・ガルベス氏は16日の会見で「これまで使用したことのないワクチンのため、慎重にならざるを得ないと病院側から説明を受けている」と語った。接種を受けている医療従事者は1日当たり50~100人に絞られ、これまでに1,000件の副反応が報告されているという。

医療従事者や高齢者に優先接種する計画だが、ドゥテルテ大統領は15日夜の演説で「違法住居で生活するような貧困層も見捨てない」と述べ、貧困層への優先度も高めるよう指示した。

国内の貧困率は15%を超えているため、今年半ばを見込んでいる一般市民への接種が遅れる可能性も出てきた。政府は人口約1億1,000万人のうち、年内に5,000万~7,000万人の国民への接種を目指している。

政府はワクチン調達に注力している。シノバックから28日までに140万回、アストラゼネカから4月初めまでに約98万回分が届く予定だ。今後の調達分も含め、4月は月400万回分、5月は週200万回分、6月は週300万回分の接種を目指す。

足元では新規感染が急増しているが、ドゥテルテ大統領はワクチン接種が進めば経済活動の再開の幅を広げる意向を示している。新型コロナ対策により国内経済は大きな打撃を受けているため、外出・移動制限措置の厳格化にも消極的だ。

一方、国内最大の医療団体に所属するアイリーン・エスピナ医師は「ワクチン接種は現在進行形の感染拡大を抑えることが目的ではない。効果が出るまでに時間がかかる」と注意を促す。

大半のワクチンは2回接種する必要があり、1回目から2回目の接種の間隔は限られている。同団体のトニー・ダンス医師は「いつ始めるかより、適切な期間内に正しく接種することが重要だ」と話した。